2022年冬号のテーマ「糖尿病」について
深刻な病気を招く前に予防しよう!!
みなさんは、自分の血糖値について意識したことはありますか?自覚症状に表れにくい「血糖値」を放置しておくと、大きな病気を招く恐れも。。
今回は主に生活習慣が原因となる「2型糖尿病」をテーマに、暮らしの中で予防できる方法も併せてご紹介します。
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が多い状態が慢性的に続く病気です。
パンや麺類などに含まれる糖質は、消化されてブドウ糖となり、血液中を流れて全身の細胞へ運ばれ、エネルギー源となります。この時ブドウ糖が細胞に取り込まれるのを助けるのが、インスリンというホルモンで、この働きにより、血糖値は一定の範囲に調整されています。
しかし、インスリン量の不足や効き目の低下等により、高血糖が続くと、糖尿病を発症してしまうことがあります。高血糖になっても自覚症状は出にくいため、血糖の状態を確認するには、血液検査で「血糖値」と「HbA1c」をチェックします。血糖値は測定したときの血糖を、HbA1cは、過去1~2か月の平均の血糖を表しており、数値によって、正常型、境界型(糖尿病予備軍)、糖尿病型(糖尿病域)に分けられます。高血糖状態を放置すると、血管が傷つき、合併症(次のページ参照)を引き起こしてしまいます。
糖尿病になりやすい人は?
- 中高年の人
1才年齢を重ねるごとに、発症リスクが2%上昇します。 - 家族に糖尿病患者がいる人
家族に糖尿病患者がいると、男性で2倍、女性で2.7倍発症リスクが上昇します。 - 喫煙をする人
1日に20本以上吸う人は吸わない人に比べて、男性で1.4倍、女性で3倍発症リスクが上昇します。 - 肥満指数が高い人
BMIが1kg/㎡増えるごとに、男女共に発症リスクが17%上昇します。
こうなったら要注意!
空腹時血糖・・・・・126mg/dl以上
または HbA1c・・・・6.5%以上
糖尿病域です
空腹時血糖・・・・・100mg/dl以上
または HbA1c・・・・5.6%以上
糖尿病予備群です
- 高血圧の人
高血圧があると、男性で1.3倍、女性で1.8倍発症リスクが上昇します。 - 飲酒をする人
1日1合以上飲む人は、飲まない人に比べて男性で1.3倍発症リスクが上昇します。
出典:国立国際医療研修センターHPより
自分の状態を知ろう
令和3年度の、うるま市の特定検診で「HbA1c」の値が基準値を超えていた人の割合は、男性60.9%、女性61.4%で、国(男性57.2%、女性55.8%)や、県(男性58.1%、女性58.4%)よりも高くなっていました。糖尿病の怖さは、初期の段階では自覚症状がほとんど出ないことにあります。糖尿病の発症や重症化を予防するためにも、毎年「特定検診」を受診し、自分の状態を知ることが大切です。
次のページでは、脱・高血糖のために毎日の生活でできる事を紹介します。

STOP!高血糖
日頃の生活習慣を少し見直し、高血糖を予防しましょう。
まずは、毎日の暮らしを振り返ることから始めてみませんか?

01 腹八分を心がける
目指すべきは「腹八分」。特に糖質が多く含まれる、白米や白いパンなどの食べ過ぎは高血糖の一因となります。普段の食事では、腹八分を心がけましょう。

02 欠食をしない
忙しい朝は、ついつい朝ご飯を抜きがち。欠食すると、次の食事の際に急激な血糖値上昇をまねきます。これを避けるためにも、3食しっかり食べることを心がけましょう。

03 バランスを意識する
主食・主菜・副菜をそろえましょう。野菜や、海藻、きのこ類に含まれる食物繊維には、糖やコレステロールの吸収を穏やかにする作用があります。
また、肉や魚などのタンパク質は、腸からのホルモン分泌を促し、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。

04 健診に行く
血糖値が高くても、なかなか自覚症状が表れにくいため、毎年の健診でチェックする事が大切。
健診の結果、保健指導や医療機関の受診が必要となった場合は、そちらも忘れずに。

05 運動をする
運動をすることで、ブドウ糖をどんどん細胞に取り込み血糖をエネルギーとして使う事ができます。ウォーキングや水泳などの有酸素運動は内臓脂肪を燃焼させる効果が高く、インスリンの働きを向上させます。
「うるみん」を活用して、効果的な運動方法を知り、運動習慣を身につけることで、高血糖になりにくい体づくりをしましょう。

「うるみん」でできる運動習慣
さまざまな活動を行っています。皆さんもうるみんを利用して運動習慣を身につけましょう。
効果的な運動「フィットネスセンター」

RUNNING MACHINE
ランニングマシン
有酸素運動を行うのに最適なマシン。屋内に設置されているため悪天候の中でも気軽にランニングが可能です。又速度も調整できるのでランニングだけではなく、ウォーキングにも適した一台です。ベルトは傾斜をつける事が出来、下半身の筋力強化が期待できます。

ベジチェックで測定
野菜摂取量を見える化!
野菜に含まれているカロテノイドという抗酸化力を持つ栄養成分がどれくらい皮膚に含まれているかを測定して、過去2~4週間でどれぐらい野菜を摂取しているかを確認することができます。カロテノイドは体内で合成することができず、野菜(特に緑黄色野菜)などから食事として接種できますが、喫煙やアルコール、ストレスや紫外線で消費されていきます。
ベジチェックでおおよその野菜の摂取量を知り、食事や生活習慣の見直し、意識づけとして活用するものです。
- 採血不要
- すぐ測定
- 見える化
ベジチェックはうるみん3F健康支援課で無料で測定できます。
お問合せ:098-973-4960(健康支援課)
呼吸を深め自律神経を整える
私たちをとりまく生活環境は日々変化し、ストレスなどにより身体や精神の不調を感じる人も少なくありません。近年では感染症などの流行によりお家にいる時間が長くなり、以前より増してストレスを感じる事が多くなってます。
ヨガの運動は筋力トレーニングなどの激しい運動とは異なり、呼吸を整え凝り固まった筋肉をほぐすゆっくりとした運動となり何方でも気軽に楽しめると好評のエクササイズです。うるみんヨガクラスでは、ヨガとアロマオイルを融合させたレッスンを展開しており、体幹トレーニングだけではなくアロマの香りを嗅覚から感じながら、さらにリラクゼーションの空間へ導きます。
また時には「満月」に屋外で行うヨガは、開放的な空間と芝生の香りで「自然のアロマ」と大人気となってます。

今回お話を聞いた方(左から) Sさん・Kさん
「うるみんアロマヨガ」開催時からずっと続けてヨガをされているSさんとAさんへ参加のきっかけや参加されてからの身体の変化について伺いました。
ーヨガを始めたきっかけを教えてください
Sさん 今まで全く運動をしていなくて、段々と年齢を重ねると共に何か身体を動かす事をやりたいと思いました。
ー参加されてご自身にどのような変化がありましたか?
Kさん 私は外からの影響を受けやすい性質なのでヨガをはじめて自分自身の内面に目を向け今の感情や今自分に起こっていることなど自分自身に集中できる習慣が身に付きました。
また、アロマオイルがリラックスできる感情を助けてくれます。
